経年劣化事故とは、長年同一の家電などを使用し続けることにより、
商品が劣化し、ガス・石油・電気が漏洩したりして火災や様々な事故に繋がることを言います。
2013年度から2017年度の製品事故情報のうち、高齢者の事故は1237件ありました。
このうち、高齢者の死亡及び重傷事故は290件報告されています。
年代別の死亡事故を比較したところ、全年齢の死亡事故173件のうち、65歳未満が48件に対して、高齢者は125件と約2.6倍です。
高齢者の事故は「石油・電気ストーブ」「介護ベッド及び関連製品」「電動車いす」などで多く発生しています。
高齢者の死亡及び重傷事故は、事故の原因が製品の使い方によるものが半数を超えています。
特に介護ベッド及び関連製品の事故は、介護者が使い方を誤ったり、目を離したりした際に発生した事故もあります。
事故の防止には、使用者本人だけでなく家族や周囲の方々の注意や使い方への理解も重要です。
また、この時期はエアコンや扇風機の経年劣化事故も多くなります。
少しでも異常がある場合は、使用することを中止し、修理・買い替えを行うようにしましょう。
家電の消費期限は大体10年と言われています。
高齢者になるとリコール情報が入りづらかったり、収入も減るため、同じ家電を使用し続ける傾向があります。
ご家族で協力して安全に過ごせるよう、買い替え時期や様々な情報などを共有しておくようにしましょう!